建築施工管理技士Hです。
創業71年、一貫して「防水の専門家集団」として数多くの建物を水から守ってきた棚田建材。

今回は、建物において重要な機能のひとつである防水についてのハナシ その③です。

今年は春先からの雨も多く、昨年に引き続き梅雨入りが早まるとの予報も出ているようです。
また近年は大型の台風やゲリラ豪雨が発生し、建物における防水機能の重要性は、より高まって
います。

建物の防水機能を長持ちさせるには、日々の点検や清掃などちょっとしたメンテナンスを心がける事が大切です。
また、防水層の健康診断や塗料の塗り替えなどを行うことにより、事前にトラブルを防ぎ防水層
および建物の寿命を延ばすことができます。
建物の屋上は、水・熱・紫外線による影響を常に受け続けています。
そのため、年月と共に防水機能も徐々に低下します。

下記のような症状が見られたら、防水層劣化のサインです。
■防水層劣化サイン

■今すぐできる防水のメンテナンス

1.防水層の表面に異常がないかを点検する。(年1回程度)
目視で著しい異常があれば、専門家に相談しましょう。

2.ドレイン(排水口)周りの点検・清掃(年2回程度)
ゴミが詰まると植物が生えやすくなったり、水溜まりや雨漏りの原因になることが あります。
特にドレイン周りのゴミはこまめに清掃しましょう。

3.植物の生育状況の確認
植物の根は、防水層を貫通していることがあり、むやみに抜くと雨漏りが発生することもあります。
大きく成長した草木については、根元で切るなどして、今後の生育を防止しましょう。

4.業者に依頼するメンテナンス
防水健康診断や、保護塗料の塗り替え(3〜5年に一度)など、専門業者の技術が必要なメンテナンス
もあります。

防水層の一般的な寿命は、10年~20年。
鉄筋コンクリートの建物の寿命は、60~65年程度と言われています。
防水層の寿命を考えると、建物のライフサイクルの中で、3~4回の防水改修が必要です。
防水層を改修せずに放置した場合、防水機能の低下だけでなく、劣化が進行することにより
防水層を全面剥がしての改修を余儀なくされる等、防水改修にかかる費用が増大することが
考えられます。
今の防水層の状況を的確に把握し、限界が来る前に防水改修を実施することをお勧めいたします。

棚田建材では、屋上の形状や条件に応じた最適な防水工事をご提案致します!

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