「2024年6月インタビュー実施」

いつの間にか成長していた

大学生の頃は、消防士を目指す周囲に感化されて自分も同じ道を歩んでいたのですが、改めて自分を見つめ直した末、自分が成長できる環境を求めて一般企業での就職を検討し始めました。僕の父親が防水工事会社に勤めていたという縁があったことに加えて、若い人が多く、若くてもチャレンジできそうに思えたことが入社の決め手です。これまでの仕事で印象に残っているのは、1年目の夏頃に担当した市営住宅 3 棟の工事です。経験の割には難易度の高い現場で苦労したおかげでしょうね。次の担当現場で現場監督から 4〜5 年目の社員のような対応をされたとき、知らないうちに大きく成長していたことを実感しました。当時、心がけていたのが、当たって砕けろの精神でとにかく現場に足を運びまくること。経験や知識が足りていないぶん、何かで補わなければという思いで、職人さんと話したり、現場の進捗状況をこまめに確認したりしていました。思えば僕が子どもの頃、父親がたまに「ここお父さんが工事したんやで」と自慢げに言ってきたのですが、今はその気持ちがよくわかります。ひとつの現場を終えたときには達成感を味わえますし、自分にも息子ができたら言おうかなと思っています。

組織づくりにも関わっていける

今はマンション改修の常駐管理として、住民対応なども担っています。その際、いつも意識しているのが、相手の立場に立って考えること。「共用廊下の壁を高圧洗浄機で掃除します。その際に道路に水しぶきがかかるかもしれないので、迂回してください」などと、チラシや戸別訪問を通してあらかじめ注意喚起しておくことで、理解を得るように努めています。相手の立場に立って考えるのは、複数の現場をまわる巡回管理の業務でも同じです。僕たち施工管理職は職人さんに仕事を依頼する立場なので、頼み方が大切になる。職人さんの仕事を自分でも体験してみるなど、相手を理解しようと努めたうえで依頼するようにしています。それは僕のビビリな性格からも来ているでしょうね。日頃から、図面や発注書を何度も確認したり、大事なことを忘れないようにメモをとったりと、後から問題が噴出するのを未然に防いでいます。施工管理としてできることの幅を増やしたいので、まずはひとりで常駐現場を収められるようになることが当面の目標です。と同時に、去年設立された今の部署(リニューアル本部)を盛り上げていきたいとも思っています。ちょうど今、僕が提案して進めているのが、お客さんの事例を参考にした「ノウハウの共有」です。各自の経験を皆で共有することで、部署全体でパフォーマンスを高めていけると考えています。下っ端の僕の意見にも耳を傾けてくれる先輩や上司がいるのはありがたいですね。

プライベートは何をしている?

4 歳の頃から始めたサッカーを今でも続けています。週末は基本的に、所属している社会人チームで練習や試合をしてリフレッシュしています。そこは息抜きなのでこれといった準備はせず、シンプルに楽しんでいます。笑