「2024年6月インタビュー実施」
自分の身を守るのは自分
小学校から大学卒業まで、僕はずっとバドミントンにのめり込んでいたのですが、自分がプレーするスポーツと違って、人に動いてもらうのが施工管理職の難しいところ。自分ならこうするのに、自分はこう伝えたはずなのに…といった自分の視点だけで物事を考えているとストレスは溜まる一方です。自分も相手も気持ちよく仕事ができるように普段から心がけているのは、自分から二の矢、三の矢を放つこと。たとえば、作業箇所を伝達する際、口頭での説明だけだと誤解が生まれてしまうことがあるので、写真に明記するなりしてヒューマンエラーを未然に防いでいます。そしてスポーツにも共通することですが、自分がミスや失敗をした際は、絶対に同じ轍を踏まないように手を打っています。人に怒られるとけっこう落ち込むタイプでもあるので、いろんなことを想定して準備することで、自分の身を守っているんです。
嫌なことから逃げたくはない
しんどいことがあっても乗り越えていくうえで大切なのが、社内の人間関係。自分ひとりでは手に負えない場合は誰かに助けてもらったり、自分のことを犠牲にしてでも誰かのために一肌脱いだりと、姫路営業所はメンバー同士の助け合いが日常になっています。無理なときは無理だと言えるところも、風通しの良い証拠かなと。「仕事=義務」だと割り切っているとは言いつつも、達成感や喜び、やりがいは必要だし、実際に感じています。思い描いてた通りに工事が進められたときや、取引先から「次も君にお願いしたい」と言ってもらえたときは、やっぱり嬉しいですよね。結局は、何と比べるかなんだと思います。小学生のとき、ただただバドミントンで強くなりたいという一心で強豪校への進学を決め、中学から寮生活を始めました。我ながら思い切った選択をしたと思うのですが、家族と離れて寂しいという気持ちが浮かんできたのは、家を出る前から寮に着くまでのほんの数日程度。寮に入って仲間と一緒に生活を始めれば、寂しさなんて途端に吹き飛んでいたし、中高6年間、ホームシックにかかったこともありません。それだけの濃密な日々を過ごしたからこそ、仕事には期待しすぎないようにしてきたんだと思います。とはいえ、当時も「好き」という気持ちだけでバドミントンやっていたわけではありません。義務的に練習をしていたこともありますし、監督と反りが合わなくてモチベーションが下がっている時期もありました。そんな中でも続けられた理由のひとつが、嫌なことがあっても逃げたくないという思いがあったから。それは仕事においても同じで、たとえ義務だとしてもこのくらいでいいやと妥協するのは嫌なんです。
プライベートは何をしている?
今もバドミントンを続けているのですが、社会人になって気づいたのは、何も考えず、無心になってプレーしている時間はかけがえのないものだということ。週末にバドミントンの試合があるから今週も仕事を頑張ろうと思えたりと、夢中になれる趣味が心に栄養を与え、仕事にも前向きになれるという好循環を生んでいます。