「2024年6月インタビュー実施」
単調な仕事は合わなかった
前職では上場企業の工場で働いていたのですが、3交代制で毎日同じ作業を繰り返す仕事におもしろみが感じられず、転職を考えるようになりました。幼い頃からずっと野球をしていたこともあり、次は体を動かす仕事がしよう。そう思ったときに頭に浮かんだのが建築業界。前職の同期が学生時代にインターンシップに参加した際、好印象だったという棚田建材に、彼と同じタイミングで転職、入社しました。施工技術の仕事をはじめた当初は、専門用語や足場の組み方など、わからないことだらけでしたが、場数をこなすほど理解度も深まり、おもしろみを感じるようになりました。なかでも印象的な仕事が、はじめて一人で任せてもらった現場です。前日から自分なりに計画を練り、上司に相談しながらも出来栄えよく仕上げられたとき、達成感というか喜びがこみ上げてきました。
2年目の今は施工管理職もやっているのですが、入社時は想定してなかったキャリアなので、最初は抵抗を感じていました。でもやってみて気づいたのは、施工管理職にはそれなりのおもしろさがあるということ。いろんなところに気を配らなければならない施工管理職をやったおかげで視野が広がり、技術職として仕事をしたときに自分の持ち場じゃないところでもゴミを拾ったりするようになりました。現場では工程通り進まなかったり、トラブルが起こったりと、思うようにいかないことも多いのですが、起こったことをどうこう言っても仕方がない。すぐに切り替えて、解決法を探し出すようにしています。そういう気持ちの整理のつけ方は、野球で身についたところもあるのかなと。任せてもらえることがモチベーションにつながるのは、施工技術職と施工管理職、どちらの仕事にも共通しているところだと思います。
頼られることに喜びを感じる
一人で現場を見られるようになることが当面の目標です。建築施工管理技士の資格は一生モノだし、若いうちに勉強しておいて損はないので、早めに取りたいと思っています。加えて、早く役職に就いて、下の子たちに自分の経験や知識を伝えていきたい気持ちもあります。副キャプテンを務めていた野球部時代も、後輩からアドバイスを求められたりすると、頼りにされている感じがして嬉しかったんです。責任があるポジションの方がむしろ心地いいというか、気が引き締まりますしね。個人的な願望で言えば、身体を動かすことができる施工技術職の方が好きなのですが、施工管理職をやりたくないわけではないし、それはそれで楽しいところもある。最初は気乗りしなかった副キャプテンをやったときと似ているのですが、「自分のやりたいこと」だけでなく「チーム(組織)のために必要なこと」もやるのは苦にならないんです。
プライベートは何をしている?
大学時代、野球をする傍ら、キックボクシングもしていた時期があります。しばらく遠ざかっていたのですが、またやりたいという気持ちがふつふつと湧いてきたので、今はジムを探しているところです。