「2024年6月インタビュー実施」
向上心が刺激される
大学卒業後は、建材メーカーで5年ほど働いていたのですが、結婚を機に、地元兵庫で働ける会社を求めて棚田建材に転職しました。前職では施工管理職も経験していたものの、業種が異なり、ほぼゼロからのスタートに近い状態だったので、最初はけっこう苦労しましたね。ただそれは覚悟していましたし、上司のサポートに助けられた部分もあるのですが、何より自分を支えていたのは「この仕事が好き」という気持ちです。どれだけ大変なことやプレッシャーのかかる状況に直面しても向上心が刺激されるというか、その経験が成長につながるのがおもしろいという感情が上回るんです。
僕にとって建築の魅力は、ハードとして目に見える形で残ること。誰に依頼するか、どう動いてもらうか、自分で考えて人や資材を手配した結果、工程通り進んでスムーズに終われたときは達成感を感じます。加えて、自分から提案して新しい仕事を獲得したり、交渉により工事内で追加の仕事を得たりすることもできる。担当者の責任、裁量が大きいところも気に入っています。職人さんの人柄や個性を見極めたうえで、それぞれの強みを一番生かせる役割を担っていただくように考えるのも好きなところです。人の活かし方次第で成果は大きく変わりますし、リスクも回避できますからね。
努力でハンデは埋められる
自分の基礎を形作っていると思うのは、大学から始めたダンスの経験です。ダンス部でポッピンというストリートダンスをやっていたのですが、基本的にスタイルは自由。その場で流れてきた音楽に合わせて、振り付けを考える即興的要素が強いのが特徴です。決まった正解がなく自由度が高いところが好きだったという点では、施工管理の仕事と重なりますね。高校までは野球をしていた自分には、ダンスは未知の領域でした。経験者に比べてハンデはあったのですが、その4年間を通して「自分の努力次第で挽回できる」という成功体験を得られたのは大きかったのかなと。だからこそ、棚田建材に転職する際も、振り出しに戻ることにためらいがなかったんだと思います。
人に見られるダンスは基本的に、努力してきたかどうかがすぐにわかるんですよ。よくも悪くも、ごまかすことができない。それは建築の仕事でも同じで、どう動いているか、以前と比べて成長しているのか、現場にいるプロの人たちから常に見られている意識を持って仕事をするようにしています。
プライベートは何をしている?
最近、子どもが産まれたので、子どもとの時間を大切にしています。子どもが大きくなったら一緒にダンスをやりたいですし、いろんなところに連れて行ってあげたいですね。