「2024年6月インタビュー実施」

大切なのは納得感

入社以来、神戸の本社で施工管理の仕事をしていたのですが、2021年4月に自宅から近い姫路営業所に異動し、現在は施工管理と並行して工事長を担っています。簡単に言うと工事長は、施工技術職の現場の割り振りを決める仕事です。最初は深く考えず、空いている人を空いている枠に埋めるパズルのような感覚でやっていたのですが、「Aさんは近場の現場が多いのに自分は遠方ばかり」といった不満が出ることもあったので、やり方を改めました。

一人ひとりと現場の相性やスタッフ間の公平性などを考えて人員を配置し、こまめにコミュニケーションを取るようになってからは、不満の声を聞くことは格段に減りました。遠方での仕事が続いた人にとっては、対話もないまま勝手に決められたことが不満だったんだろうなと振り返っています。今は相手が納得感を持って仕事ができるような関係づくりを、普段から心がけていますね。

冷静になれば解決できた

実をいうと、去年の末から今年の初めにかけて、心が折れそうになった時期がありました。抱える現場の数が多くて仕事がまわらず、他のメンバーに手伝ってもらっても全然片付かない…という状況で手に負えなくなっていたからです。すでに結婚して子どももいたので、こんな仕事もうやってられへん、プライベートにも余力を残せるような仕事を探そうという想いも芽生えていました。

その後、「この会社で働き続けていくのは難しい」という率直な気持ちを含め、腹を割って上司とじっくり話した末、自覚したのは自分の視野が狭かったということ。落ち着いて一つひとつの問題に対処していれば解決できていたはず。テンパったまますべてを一気に片付けようとしていたことが原因だったと気づけたんです。

ぶつかり合える組織こそ健全

全員で15人ほどしかいない小ぢんまりとした姫路営業所に来て変わったのは、他部署との関わりが増えたこと。営業部の人たちもすぐそばで仕事をしているので、些細なことでも報告し合う関係が自然に築かれています。施工管理職のメンバー間でも、仕事の話をする機会が増えたぶん、今どれくらい忙しいのかがわかるので、お互いに助け合えるんです。各自、日によって忙しさが違うので、調整しながらみんなで繁忙期を乗り切っています。僕も6年目に入り、後輩も増えてきたので、立場的にも姫路営業所の工事部自体を盛り上げていきたいと思っています。本社と姫路営業所を区別しているわけではないけれど、「姫路のメンバーは皆すごいな」「姫路の工事部に任せとったら安心やな」と言われるようなチームにしたいですね。

ただ、日頃から上司にも伝えているのですが、僕は部下を管理するのが苦手なタイプ。後輩には自分の行動を見て、ついてきてもらいたいなと思っています。上下関係をはっきりさせて指示や命令をするのは嫌でフラットに接するので、後輩とも親しくなれるという面もありつつ、場合によってはなぁなぁになってしまう。 プライベートでは仲良くしつつも、仕事ではぶつかり合って摩擦が生まれている方が組織として健全だと思います。加えて、遠慮せずに愚痴や不満を吐ける場もあった方がいい。もちろん、言いっ放しで終わるのではなく、建設的に話し合いを進めて、改善していくことが大切だと思っています。

プライベートは何をしている?

休日は2歳の娘と0歳の息子と遊んでいます。娘は元気がありあまっていて大変なところもありますが、いいリフレッシュになります。土曜日の夜など、たまに会社のメンバーとご飯を食べに行くのも楽しみのひとつです。