「2024年6月インタビュー実施」

憧れの人たちが身近にいる

左官職人だった祖父の背中を見ていた影響か、子どもの頃から職人に対する憧れを抱いていました。僕にとってはある意味、男らしさの象徴だったんです。高校卒業後は縁あって自衛隊に入隊したのですが、棚田建材の企業説明会に参加したことを機に、職人への憧れは再燃。居ても立ってもいられなくなって応募を決意しました。説明会や面接では社員の人たちの話を聞くことができたのですが、皆さんの目がキラキラ輝いていたことが入社の決め手に。働き始めるまで持っていた「職人=とっつきづらくて怖い」というイメージはいい意味で裏切られました。皆さん、疑問に思ったことを聞けば丁寧に教えてくれる優しい方ばかり。職人の仕事は奥が深いからか、それぞれ自分なりの信念みたいなものを持っているところにも惹かれます。優しさと厳しさを合わせ持ったかっこいい人ばかりで「僕もこうなりたい」と思わされるんです。

自信は自分で手に入れるもの

僕自身、もともとは内気なタイプ。人見知りとは違うのですが、自分からみんなをリードしていくのが苦手だったんです。人に指示されてから動く受け身な自分を変えて、自信を手に入れたいという思いは子どもの頃から持っていたように思います。
勉強が苦手で周りの子たちとの会話が噛み合わないと感じてしまう時もあって、辛い思いをしていた中学校時代は、学校から足が遠のいていた時期もあります。勉強する意義がわからなかったのと、単純に遊びたかったからです。
そんな僕が変わったのは、高校の部活でレスリングを始めてから。高校3年間、一日も休まず練習する中で精神的にも肉体的にも鍛えられたのはもちろん、人としての礼儀やマナーを仕込まれたことで大きく成長できました。当時は嫌になることもあったけれど、今にしてみればそれも青春でしたし、もう一回選べるとしても同じ道を選ぶでしょうね。
目標を設定し、それを達成するためにトレーニングを重ねることが習慣化したのもレスリングのおかげです。だから自衛隊で厳しい訓練を受けてもあまり苦にならなかったですし、今の仕事にも生かされています。
振り返ってみれば、自分が先陣を切ってモチベーションを高めようとしたり、現場仕事で色んな人と積極的に話したりと、自分から行動を起こすことを繰り返しているうちに、徐々に自信がついてきたように思います。それは仕事に対するものというより、人としての自信ですね。

プライベートは何をしている?

週末は彼女と遊んだり、ご飯を食べに行ったりしてリフレッシュしています。肉体的に疲れる仕事なので、普段から十分な睡眠を取るように心がけています。最近は『闇金ウシジマくん』をNetflixで見ましたが、そういう人間くさい作品が好きですね。