「2024年6月インタビュー実施」

試練があるから成長できる

入社7年目を迎えた2022年夏。それまで施工技術職として現場作業を担ってきた僕が、はじめて施工管理の仕事をした案件は強く印象に残っています。まったく知識も経験もない状態でいきなり大規模修繕工事の担当者に抜擢されたので、正直不安だらけでした。設計監理の設計士さんから「何も知らんやろ」とたびたびお叱りを受けながらも、勉強したり、人に聞いたりと必死に対応した結果、納得いただけたのはよかったなと思います。

ただ会社も人を選んでいて「タフな森井なら、乗り越えるだろう」という判断で僕に白羽の矢を立てたんでしょうね。実際、施工技術時代からも難易度の高い現場を任されることは多かったですから。若い頃から試練を与えられてきた分、苦労がぎゅっと凝縮されていて、早く成長してこられたのかなと思います。

もちろんそのやり方は皆に通用するわけではないので、自分の部下や後輩に対しては現場に出る前に知識やノウハウを共有するようにしています。自分についてきてくれる施工技術職のスタッフ2〜3人を、現場所長を担える人材に育てながら、自分も成長していきたいなと。いずれは社内で自分の部署を持ち、メンバー全員で成果をあげられる組織もつくっていきたいですね。

今の自分がどこまで通用するのかを試したい

会社を辞めようかと考えたことは何度かあります。それでも続けられたのは、結婚して家庭を持ったのもありますが、やめようと思えばいつでもやめられるという“逃げ場”を心の中につくっていたことが大きかったかなと。だからこそ自分の出せる力を出し尽くそうという気持ちで仕事に臨めたんだと思います。実際そうすれば、たいがいのことは乗り越えられるもの。

いや、逃げたいという気持ちも湧いてくるんですよ。でも、そこでNOというのは悔しいし、高い壁を乗り越えてこそ成長できるとわかっているから挑むんです。今の自分がどこまで通用するのかを試したいという気持ちは常にあるんですよね。

棚田建材で施工技術職6年、施工管理職2年を経験した今、これまでで一番仕事が楽しいと感じられています。施工技術では防水だけでしたが、施工管理で大規模修繕工事に関わると塗装や補修など、新たに学ぶことが山のようにあるので、それを部下や後輩と一緒に学んで成長していけると思うとワクワクします。

ちゃらんぽらんな自分には戻りたくない

こう話すとストイックな人間に映るかもしれませんが、昔の僕は、できるだけ楽をして生きたい人間でした。そんな自分に変化の兆しが出てきたのが、高校3年のとき。同級生が大学や専門学校への進路を決める中、就職組は僕を含めて3人。卒業後、同学年で進路が決まってないのが僕だけという状況に置かれたとき、このままだとヤバいと焦りに駆られるようになったんです。

当社に入る前も、別の防水工事会社で働いていたのですが、そこで意識は大きく変わったかなと。ここからは自分の力で生きていかなきゃいけない、早く親方に認められて一人前になろうと思って頑張り続けてきた延長線上に今がある感覚です。

とはいえ、根っこの部分では楽したい自分がいることに変わりはありません。昔のような自分には絶対戻りたくないけれど、中途半端に甘い環境だとそっちに流されてしまう可能性がある。だからこそ、高い壁を求めているのかもしれません。

プライベートは何をしている?

体を動かすのは嫌いではないので、自分で草野球チームをつくり、会社のメンバーと草野球をしています。家で子どもと遊ぶ時間も癒やしのひとときです。