インターンシップで得た好感触

専門学校を辞めて岡山でフリーターをしていたときに、すでに働いていた友人の友人から紹介され、選考を経て、棚田建材に入社しました。祖父が大工で、仕事をしているところを幼い頃から見ていた影響で、建築に興味はあったんです。
3日間のインターンシップに参加して感じたのは、楽しくて、やりがいがある仕事だということ。作業の仕上げのところを少しやらせてもらったのですが、きれいに仕上がったのを見て晴れやかな気持ちになりました。

シンプルで純粋な喜びがある

現場で働く施工技術の仕事は、中学校の頃から好きだった料理やお菓子づくりと重なるところがあると感じています。当時、土日のお昼ご飯はいつも僕が作っていたのですが、料理が完成したときの達成感もあるし、家族に褒められるのもうれしい。今の仕事でも、その頃のようなシンプルで純粋な喜びを味わうことができています。
すこし前に、1ヶ月弱の間、棚田建材からは僕ひとりが行く現場を任せられたのは、頼りにされているようでうれしかったですね。現場にいるのは知らない人ばかりで不安はありましたが、自分から訊いたりしながら、なんとかやり遂げることができました。
今後は、難易度の高い現場(施工場所や作業が多く、作業工程を組み立てづらいところ)を、ひとりでこなせるようになりたいですね。入社したばかりの頃は、誰かと一緒がよかったけれど、今はひとりで現場に行きたいと思うようになったのは、自分に自信がついてきたからだと思います。

人生の岐路に立って、心が揺れた

実を言うと、すこし前に、僕は人生の岐路に立っていました。今の仕事を続けたい意思はあったのですが「実家に戻ってきて、家業を継がないか」と家族から言われたために、心が揺れていたんです。
そのことを先輩に相談したら、「一生続けていく仕事は自分で決めるべき。お父さんに率直な思いを話してみて、それでも説得できなければ俺もフォローするから」と背中を押してくれました。本気でぶつからないといけない、と自分に活を入れられたおかげで、その局面を乗り切れたと思っています。

プライベートは何をしている?

趣味でお菓子作りをしています。この間はバレンタインが近かったので、チョコを作り、専門学校時代の友達に送りました。ちなみに、得意料理はオムライスです。

※インタビューを実施した2020年当時の内容と役職です。