仕事はただ、生きていくためだった
入社1,2年目の頃は、同年代もほとんどおらず、組織体制も確立されていない会社に対して、不満や不安ばかり感じていました。会社が新卒採用を開始し、若い社員が増えてきても、流れに身を任せているだけで、自分の仕事が会社にどう役立っているか、なんて考えていなかった。仕事はただ、生きていくためにお金を稼ぐ手段でしかなかったんです。
そんな自分が変わったのは、5年目に施工技術グループの主任(リーダー)という役割を与えられたことがきっかけです。仕事をまわすために、うまく人員を配置しなきゃいけない。新人が増えてきたから、戦力になるように育てなきゃいけない……。そういった義務感、責任感が僕を突き動かすようになったんです。逆に言うと、何かしらの理由がないと頑張れないタイプなので、やらざるを得ない環境に身を置くことが必要なんですよね。
「がんばる理由」が必要な人にも
人を育てる仕事が多くなった今、現場ではずっと傍にいて面倒を見ていた後輩が、自分がいなくても仕事をまっとうできるまで成長しているのを知ると、嬉しくなります。後輩とは普段から積極的にコミュニケーションを取ることで、気軽に聞きやすく、話しやすい関係づくりを心がけています。
防水工事には、大きく分けると、塗膜防水、アスファルト防水、シート防水という3種の工法があります。色々な工法を習得するのが会社の方針なので、自ら興味を持って知識を吸収したい、技術を修得したいといった気持ちがないと続けていくのは難しいかもしれません。根本的なところでは、夏は厳しい日射しを浴びながら、冬は寒いなかで一日中、外で仕事をする体力を備えていることは必須ですね。
前向きに捉えれば、色々チャレンジさせてくれる会社なので、何事も興味や関心を持てる人ならどんどん仕事の幅を広げていけると思います。早い段階からポジションを与えられるので、僕のように「がんばる理由」が必要な人にも、良い環境だと思います。
※インタビューを実施した2020年当時の内容と役職です。