最初は「仕事=義務」だった
特にやりたいこともなく、所属していた軟式野球部の顧問に薦められたまま入社した棚田建材。何かを期待することもなかったので、最初は「仕事=義務」としか感じられませんでした。それでも続けられたのは、同期が3人いたからですね。同期が僕よりも早く次のステップに進むと危機感を覚えるなど、競争意識が原動力になっていました。
責任があるから、やりがいも生まれる
そんな自分が変わったのは、お金のやりくりも担い始めた3年目の頃。工事が完了してその場所がきれいになり、なおかつ利益が出ることにやりがいや達成感を感じるようになったんです。はじめは相手にされていなかったひと回り、ふた回り年上の現場監督からも相談される機会が増えてくると、より前向きな気持ちになりました。そこまで階段を登ってきてはじめて、この仕事のおもしろさに気づけたんです。もちろん大変な部分もありますが、早い段階で責任を与えてもらえてよかったと思います。
正解はひとつじゃない
棚田建材には1人の後輩に1人の先輩がつくバディ制度があり、僕も今、3年目の後輩の育成を任されています。これまで育成に携わってきて思うのは、一度、突き放して、自分でやる機会を与えるのも必要だということ。最近は、ほどよく歩きやすい道を用意したうえで本人にやらせるようにしています。正解がひとつだけではない仕事なので、自分なりのやり方を見つけてもらえればと思っています。
チャンスがあれば、人は動く
僕の原点となっているのが、軟式野球部での経験。ひとつ上の先輩たちが引退し、僕がキャプテンになったときにある“改革”をしたんです。
レギュラーが固定なので、控え選手がくさってしまう。そんなチームのあり方に疑問を感じていた僕は、みんなに平等にチャンスを与えるため、「大会までの練習試合(5試合)で全員を出場させ、学年に関係なく、結果を出した選手をスタメンにする」と公約したのです。
そこでみんなの目の色が変わりましたね。選手間の競争の活発化が、チーム力を底上げしたと思います。チームは地区大会を突破し、西日本選手権に初出場。レギュラーの座を奪った2人の控え選手が活躍するなど、狙いは的中したんです。
今振り返っても、トーナメント形式の大会は短期決戦なので、そのときに調子がいい選手を試合に出す方が合理的。普段の練習メニューもみんなの意見を取り入れていたからか、それぞれ主体性を持って取り組んでいたような気がします。とにかく、モチベーションを高く保てる方法や仕組みをいつも考えていました。「人を動かすマネジメント」という点では通じるところもあるはずなので、この経験を棚田建材でも活かしたいと思っています。
プライベートは何をしている?
就職して以来、草野球をずっと続けています。地元の先輩が作っていたチームに混ざり、おおむね2週間に一度、行われる試合に出場しています!
※インタビューを実施した2020年当時の内容と役職です。