なぜ10年近く働き続けてきた?

この会社で10年近く働き続けてきたのは、課題があり、乗り越えるべき壁(障害)がずっと目の前にあるからです。個人的な夢や目標があまりないタイプなので、義務や責任が伴う環境の力を借りて、乗り越え、前に進んでいる感じでしょうか。ただこれはあくまでも僕の話で、「いろんなことに挑戦したい」とか「どんどん自分が成長したい」という人にも良い環境だと思います。間もなく創業70年と歴史は長いですが、会社としてまだまだ成長途中で、自分が50歳、60歳になったときにどんな会社になっているかわからないところも魅力ですね。

忖度や遠慮はいらない

今は工事部のリーダーとして、社員の育成やケアといったマネジメントの仕事をしています。後輩と接するうえで心がけているのは、本音で対話すること。相手の気持ちを理解しつつ、こちらの気持ちを理解してもらうことを最重要視しています。
その際、忖度や遠慮はいりません。愚痴や不満も含めて、100%本音でさらけ出してほしいんです。僕自身、役員相手でも「それは嫌です」などとはっきり言いますし。
もちろんそのすべてを許容するわけではなく、違うと思えば指摘します。最終的に自分で折り合いをつけてもらわないといけないところもありますが、その過程で納得感が生まれることが大切なのかなと。
だから、積極的に雑談をするようにして、いざというときに相談しやすい環境づくりに心を砕いています。

本心で真剣にぶつかっていけば伝わることもある

ただ、そのスタンスを強制することはありません。一人ひとりの社員に合った接し方をしますが、「100%の本音を言わなくてもいいけど、それならそれで別の方法を考えなければ、お客さんとも上手く付き合っていけないと思うよ」などと率直な気持ちを伝えます。実際、施工管理の仕事で接する現場監督さんも職人さんも「人」なので、本心で真剣にぶつかっていけば伝わることもありますから。とにかく何かを言ってくれれば愚痴や不満をため込まないでほしい、というのがリーダーとしての願いです。

どんな人が、施工管理の仕事に合っている?

ありふれた言い方ですが、コミュニケーション能力でしょうか。でもそれ以上に、折れない心やタフな精神力を持っていれば、より成長スピードが速いと思います。あとは、自分の芯がある人ですね。お金を稼ぎたいでもいいし、出世したいでもいい。もちろん人のためでもいい。ブレない何かを持っている人に惹かれます。僕は応募者の一次面接も担当していますが、そこも本音で話ができるフランクな場にしようと心がけています。だから「面接でこんな話していいの?」と不安に思うことも隠さず話してもらって大丈夫。その場だけ取り繕っても入社してから苦労するだけなので、面接の時点でお互いに相性を見極められればと思っています。

新たな道を切り拓くパイオニアに

6年目で工事部のリーダーとなった僕しかり、4年目で6人の部下を持った者しかり、棚田建材は(その人に応じた)役割を与えることで成長を促す会社です。
現状、この業界には20代、30代の若い人間がリーダー格となって引っ張っている会社は数少ない。棚田建材は新たな道を切り拓くパイオニアになろう。そういった未来への道筋を経営陣が示してくれるおかげで迷わず歩いていけるという意味でも、働きやすい会社だと思います。

※インタビューを実施した2020年当時の内容と役職です。