「2025年10月インタビュー実施」

ハードルは高い方がおもしろい

前職では個人向けに戸建て住宅を売っていたので、転職活動では建築と営業に関わる仕事を探していました。当時僕は20代後半。できるだけ自分に近い年代の人がいる会社を希望していた中で目に留まったのが棚田建材。ホームページに掲載されている社員のインタビューを読んで、会社の雰囲気に魅力を感じ、自分に合いそうだなと思って応募しました。

想定外だったのは、お客様から建築の専門的な知識を求められること。BtoBビジネスでは自分の知識レベルがお客様との信頼関係に直結することを痛感しました。

棚田建材の営業は基本的に、エリアごとの有力業者をリストアップしてエリアを攻略していくようなスタイルです。初訪問の段階で、中まで通していただけることや担当者と話ができることはごく稀です。だからこそ大切なのが、粘り強く足を運び続けること。断られてからが勝負というか、どう工夫すればキーパーソンと会える機会を作れるか、興味を持っていただけるかを考える時間も楽しいので、僕には合っていると感じています。

特に印象的なのが、1年の間に20回ほど訪問したお客様です。事務員さんからはいつも「担当者は出払っています」「今日は会えません」とお断りされ続けていたのですが、先方から顔を覚えてもらい、話をしてくれる関係になった時、こっそり情報を教えていただき、商談する機会を得られたんです。結果的にそれが成約につながって以来、継続的に仕事をいただく関係性に発展しています。

とにかく今に集中する

棚田建材でのターニングポイントは入社2〜3年目の頃。ある程度知識やスキルも身についた中で、仕事をただこなしていくモードになっていた時期があります。ここまでやれば十分、それでダメなら仕方がないと自分で線引きし、割り切って仕事をしていたんです。

ただそういう自分の甘さが招いたトラブルでお客様からお叱りを受け、どれほど自分に知識が足りていないか、いかにその道のりが果てしないかに気づいたとき、この仕事を続けていけるのか自信が大きく揺らぎました。

そこで助けてくれたのが上司です。僕と同じような道を辿ってきた上司から「そういうもんや。たぶんこの仕事だけが特別大変なわけじゃない。それに小手先のスキルやその場しのぎの問答で切り抜けたときよりも、一生懸命積み上げたものをぶつけて成功した時の方が喜びは大きいはず」と励ましてもらえたことで、前向きになれました。今は、とにかくできることを一生懸命やろうという気持ちで臨んでいます。

納得して前に進む

テニス部に所属していた中高生時代、部長としてチームをまとめた経験が僕の原体験かもしれません。むしろテニスをするより、部員の要望を聞き、やりたいことや目指していることを共有して全員が納得する案を実行に移す方が活動も盛り上がって楽しかったんです。私自身はまわりが楽しくなければ自分も楽しくないという性格で、それぞれ思惑が違う中でもチームとして一つのゴールを共有しながら行動できている時に喜びを感じます。

そのあたりは今の仕事にも通じています。営業は自分が獲得した案件を工事部(施工管理職)に引き継げばいったん役目を終えるのですが、お客様はどうすれば喜ぶのか、どういうところに気をつければいいか、それが積み重なるとどんないいことに繋がるかといった情報を社内に共有することで、円滑に事が運ぶようにしています。そういう細かな配慮の積み重ねが、継続的な受注にも繋がっていると感じます。

いずれはこの会社で、かつての部活の頃のように、人をまとめてチームで数字をつくっていける立場になりたいです。みんなが納得して楽しく働けるような環境をつくりたいと思っています。

プライベートは何をしている?

週末はゴルフの打ちっぱなしとサウナでストレスを発散しています。たとえ嫌なことがあっても、そこで気持ちをスパッと切り替えて、また月曜から仕事頑張ろうと気合を入れています!