建築施工管理技士Hです。
創業71年、一貫して「防水の専門家集団」として数多くの建物を水から守ってきた棚田建材。
今回は、建物において重要な機能のひとつである防水についてのハナシ その②です。
前回は防水とは、というお話でしたが、それでは具体的にはどのような工法があるのか、 建物を守る防水の工法についてご説明します。
防水の工法には、 大きく分けて、塗膜防水(塗る防水)、アスファルト防水(「塗る」「貼る」複合防水)とシート防水(貼る工法)があります。
◆ 塗膜防水 塗る工法
現場で液状の防水材料を塗り、化学反応で防水の膜をつくります。
細かい作業が必要な屋根やベランダなど、歩行を伴う場所の防水に有効です。
現場施工のため、一定の厚みの確保が難しい面がありますが、様々な場所で施工できるので 便利な防水材料です。
液状なので狭い場所や設備の周りなども対応が可能です。 塗る工法のため繋ぎ目のない防水層が出来上がります。
◆ アスファルト防水 塗る+貼る・複合工法
液状の溶融アスファルトと防水性の高いアスファルトシートを積層する為、厚みのある
防水層を作ることが出来ます。
二層以上の積層工法が原則で、水密性、耐久性とも高く、施工の不具合の出にくい工法です。
アスファルト溶融時に臭いと煙が発生する為近年の改修工事では、建物を利用しながらの 作業環境に対応した、冷工法・トーチ法などがラインナップされています。
シートのつなぎ目が液状のアスファルトで埋められる為、水の浸水する入口を無くことが 出来ます。
◆ シート防水 貼る工法
ゴム(加硫ゴム)や塩ビ(塩化ビニル)で作られたシートを下地に貼り付ければ完成します。最大のメリットは、簡便性です。
機械的固定工法では、下地処理を簡便化しての改修工事が可能です。 一方で外部損傷にやや弱く、施工管理がより重要になってきます。
つなぎ合わせを、接着剤で接合したり、シート同士を溶かして一体化させることで浸水の入り口を無くすことが出来ます。
塗る工法と違い、下地の凹凸に影響を受けずに、均一な防水層が完成します。 シートのつなぎあわせを確実に行い、漏水を防ぎます。
今回は代表的な防水工法についてご説明致しました。
棚田建材では、屋上の形状や条件に応じた最適な防水工事をご提案致します! 各種外壁・防水改修、大規模修繕工事のご相談はお気軽にお問い合わせください。