建築施工管理技士Sです。
今回は、我々が工事するにあたって切っても切れない工事、「仮設工事」についてお話させて
頂きます。
仮設工事とは何ぞや?と申しますと、工事現場で建物を造ったり、改修したりするのに必要な、工事
期間にのみ設置する施設のことを言います。
代表的なものでいうと、皆さんも町中でよく見かけるであろう仮設足場などがそれにあたり、その他
にも工事に使用する電気・水道等の設備や作業員さんのトイレ、作業用通路等様々なものが
含まれます。
工事が終われば基本的には撤去してしまうものですので、それほど大事な作業ではないのでは?
と思われるかもしれませんが、実はこれが非常に重要なもので、仮設足場ひとつ取っても、
作業員さんの移動ロスの少ない動線計画であったり、外壁のメンテナンスや塗り替え等の作業の
し易い間隔を考えたり、無理な体勢で危険な作業をすることがないように等々…
実はこれ一つで改修工事の仕上がりが変わると言っても過言ではない工事なのです。
勿論、作業自体の事だけを考慮するのではなく、それ以上にお客様や工事場所近辺の歩行者を
工事から守るための重要な要素でもあります。
その代表的な設備がこちら、落下防護棚、通称「朝顔」と言われ、工事を行う部分が地盤面から10m
以上の高さにある場合は1段以上、20m以上の高さにわたる場合は2段以上設けるよう定められて
います。
斜めに設置した形状がアサガオの花の姿に近いことからこの名称で呼ばれ、道路や建物出入口等に
面する足場を設置する際に、仮設足場上部から資材・工具等が万一落下してしまって第三者へ危害を
及ぼさないようにするための役割を果たします。
またそれだけでなく、お客様の所有物に傷や破損・汚れが生じないよう保護する、「養生」も、
仮設工事のうちの一つになります。
例えば工事に伴い、マンションのエレベーターを使用させて頂く際には資材運搬時に傷つけたり
しないように保護ボードを用いて壁・床等を守ったり、
作業に伴いオフィス内を通行する場合はこのようにビニールを使用しホコリ等が机等に飛散すること
を防いだり…
銅像やオブジェ等、重要なものはこのように木材を用いて堅固なつくりで保護したりと、現場の状況
に応じて様々な方法でお客様の所有物を守ります。
棚田建材では防水工事・外壁改修工事はもちろんのこと、作業を円滑に進めるため、
そしてお客様自身やお客様の大切な所有物を守るため、一つ一つの仮設工事に
つきましても重要視しております。
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