建築施工管理技士のNです。
最近はマンション大規模修繕のお問い合わせを頂くことが増え、現地調査および数量の拾い出し業務を担当しております。
現地調査を行うと建物各部の形状や寸法が図面と一致しない場合がよくあります。
原因としては
・新築時に当初の設計から変更して施工したが図面が書き換えられなかった
・修繕工事、改修工事により新築時から変更が加えられた
といったことが考えられます。
より現実に即したご提案をするため、各部の形状を写真撮影して記録するとともに、図面の寸法を鵜呑みにせずに可能な限り実測を行うよう心掛けています。
先日調査を行った某マンションでは屋上設備架台の数・配置・寸法が図面と大きく異なっていたため、現地にて数量を取り直して見積いたしました。
また、外部鋼製手摺などの鉄部は図面に詳細がない場合が多いため、鉄部塗装の数量については現地実測が基本となります。現地を回りながら全ての鉄部を拾い出していく必要があるので時間も労力もかかり、拾い漏れなどといったミスが比較的出やすい作業になります。
正確かつ効率的に現地での拾い出しを行うため、最近は紙図面ではなくタブレットを使用しています。
図面ではなく実際の数量を重視する理由は、第一には施主様や自社の金銭的な損失を防ぐためですが、それだけではありません。
例えば屋上の設備架台の数が違った程度では見積金額に大きな差は出ないこともありますが、そういった差異が後から判明すると「他の数量の計算は合っているのか?」「施工も大雑把にしているではないか?」という不安を施主様に抱かせてしまいます。
安心して工事を任せて頂くためには、見積前の現地調査の段階から建物に寄り添った視点で関わることがとても重要だと考えています。
棚田建材ではマンション・ビルの大規模修繕から、屋上防水、鉄部塗装といった比較的小規模な修繕まで、お客様の要望に寄り添った提案をさせて頂いております。
無料で建物調査・お見積いたしますのでぜひお気軽にお問い合わせください。