建築施工管理技士Hです。
創業71年、一貫して「防水の専門家集団」として数多くの建物を水から守ってきた棚田建材。
今回は、防水工事の歴史についてのハナシです。

建物を自ら守る防水の材料として最も歴史が古いと言われるのがアスファルト防水です。
アスファルトの歴史は紀元前までさかのぼり、防水材料の中で最も歴史が深い材料と言えます。
文献によると、紀元前3200年にメソポタミア、インダス川流域で船の防水に使用されていた
そうです。
日本で使用されている防水工法としても最も長い歴史を持ち、今もなお、信頼のおける防水工法
として位置付けられています。
日本では、116年前に大阪ではじめてアスファルト防水が施工されており、塩化ビニルシート防水が
約60年前、ウレタン塗膜防水は約50年前からである事と比較すると、いかに昔からアスファルト
防水が施工されて来たかがわかるかと思います。

さて、防水工事においては、工事完了後に「施工銘板」を屋上に設置することがあります。
長期の保証期間において施工の内容がいつでも判別できるように施工銘板には
施工業者・仕様工法・保証期間などが記されます。
この施工銘板は先日、改修工事の設計協力のご依頼を受けて現場調査を行った現場での
屋上で発見しました。

昭和61年の竣工でその後、おそらく大きな改修を受けずに36年が経過している
アスファルト防水の屋上です。
もちろん保証期間は終了しており表面も経年による劣化は見られますが、
管理者の方に確認しましたところ現時点で雨漏れは発生していないとのことです。
36年と言いますと、在籍している社員のほとんどが入社前であり、
改めて棚田建材の歴史を感じることが出来ました。

今回は少し特殊な事例ですが、安定した材料の品質と、適切な仕様選定・施工、
そして施工後のメンテナンスを行えば、長期において防水性能を維持出来ることが可能です。
数年後の改修工事においてどのような工法で防水工事を行うかは、これから決められていく
ことになりますが、もし次回の工事にも携わる事が出来れば、施工業者としてとても嬉しいこと
と感じます。

棚田建材では、防水工事だけでなく外壁の調査・診断から適切な補修・
メンテナンスをご提案致します!

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