建築施工管理技士Hです。
創業71年、一貫して「防水の専門家集団」として数多くの建物を水から守ってきた棚田建材。
今回は弊社で行う雨漏り調査のハナシです。

先週、近畿地方も梅雨入りが発表されました。5月頃は雨が多く今年は早まるかとも言われていましたが、蓋を開けてみると平年より遅い梅雨入りとの事です。
防水工事を生い立ちとしている棚田建材では、雨が続く時期になると雨漏りでお困りのお問い合わせ頂く事が多くなります。

棚田建材では鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造(S造)の建物の工事を主な業務内容としております。コンクリートの建物で雨漏りが起こるのか?と疑問に思われるかもしれませんが、様々な原因で漏水が発生します。
屋根材・防水層の破損、樋や排水口の詰まり、外壁のひび割れ、シーリング材の劣化などが原因となり、時にはそれらが複合的な要因となって雨漏りに繋がります。

調査の手順としては、雨漏りの場合、まずどのような状況で発生しているのか確認を行います。
天井がにじむ程度なのか、数分に1滴天井より落ちてくる程度、バケツを何度も交換する程の水量など。また、小雨程度でも雨漏りする場合、何日間の長雨が続いた場合、台風のような風を伴う場合など様々です。
雨漏りが発生した際は、当時の雨量や風向きなどを記録してお教えいただけると原因の特定につながりやすくなります。

小雨程度での漏水の場合は、根本的な場所(防水層の破断等)を想像し、長雨の場合はどこかで水が滞留し、ある一定量を超えるとダムからあふれ出る様なイメージをしたりします。
量が多い場合は、どこかで水を受けて防水層に水が直接入る「口」があるような場所(防水層の端部・水溜り部分の防水層の破断)が無いかなどを探すことを考えます。
また、風が伴う時の場合は、外壁や側面を念入りに確認します。

次にお聞きした内容を参考にして、漏水場所の建物全体からの位置関係を確認します。
屋上の場合は、現状の防水に不具合箇所は無いかどうか、どの程度防水層が経年劣化しているかなどを確認し、窓の周りや壁の場合は、サッシ廻りのシーリング材の劣化や破断・外壁面のひび割れの有無などを確認します。
実際にホースで水を流して調査も行いますが、まずは現象をイメージして原因を探っていきます。

ピンポイントで漏水の原因が判明すれば、部分的な補修で間に合う事もありますが、経年で劣化が進んでいる場合は、イタチごっこで漏水が発生する可能性もあります。
「100%ここが原因です』とは言えない場合もあり、可能性の高い場所から補修をご提案するように致しますが、防水層の全面改修や建物の大規模修繕の検討が必要になることもあります。

棚田建材では、防水工事だけでなく外壁の調査・診断から適切な補修・メンテナンスをご提案致します!

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