マンションの大規模改修工事には、管理組合さま・管理会社さまとともに進める民間工事と、行政から発注される公共工事があります。進め方や求められる要件は異なりますが、当社がどの現場でも大切にしている考え方は変わりません。

「この建物を、これからも安心して使い続けていただくために、今、何を優先すべきか。」

その視点を軸に、一つひとつの工事に向き合っています。

民間マンションの改修工事では、居住者一人ひとりが大切なお客さまです。
玄関まわりやバルコニー、共用廊下など、日々の生活の中で目に触れる場所が多く、仕上がりの印象は暮らしの満足度に直結します。そのため当社では、完成後の美しさだけでなく、工事中も「常に見られている現場」であることを強く意識しています。
共用部の整理整頓、動線の確保、安全への配慮。
施工中であっても、清潔で気持ちのよい現場を保つことを基本としています。

また、下地補修やシーリングなど、完成後には見えなくなる工程こそ、建物の将来を左右する重要な仕事だと考えています。最終的な仕上がりを見据え、最初の段階から丁寧に積み重ねています。工事後も、継続的に建物の状態を確認し、不具合があれば迅速に対応できる体制を整えています。
「工事が終わってからも、安心して相談できる」
そう感じていただける関係づくりを大切にしています。

公共施設や公共住宅の工事では、長期的な使用を前提とした性能・耐久性・安全性が強く求められます。仕様に基づき、工程を一つひとつ確実に守り、施工内容についても、後から説明できる記録と裏付けを残す。材料の使い方や工程管理を含め、「当たり前のことを、当たり前に積み重ねる」姿勢が欠かせません。
当社は公共工事を通じて、こうした品質管理の考え方を磨いてきました。この経験は、民間のマンション大規模改修工事にも確実に活かされています。
美観、使いやすさ、そして将来にわたる性能と安心。そのすべてをどう両立させるかを考えることが、大規模改修工事に携わる私たちの役割だと考えています。

例えば、あるマンション改修工事では、安全対策を特に重視した足場計画を採用しました。駐輪場の上部にトンネル状の養生を設け、万が一の落下物から人と自転車を守る構造です。

手間やコストはかかりますが、「事故を起こさないことが最優先」という判断でした。
こうした現場での経験は、次の現場へと活かされ、社内の基準として積み重ねられていきます。

当社は70年以上にわたり、防水工事を中心に10年保証を前提とした施工を続けてきました。
新築工事からマンション大規模改修工事、公共施設・商業施設まで、多様な現場を経験してきたからこそ、建物ごとに何が求められているのかを見極め、柔軟に対応する力を培ってきたと考えています。

私たちが大切にしているのは、「言われたことをこなす」のではなく、先回りして考え、分かりやすく伝え、納得して任せていただくこと。建物の改修は、一度きりで終わるものではありません。
10年後、15年後の次の改修までを見据え、安心して使い続けられる状態を残すこと。公共工事でも、民間工事でも、その考え方は変わりません。

「この建物なら、この会社に任せたい」

そう思っていただける存在であるために、私たちはこれからも現場から学び続けてまいります。