新しい人生を手に入れるために
大学卒業後、アミューズメント業界に就職。2年ほど接客スタッフとして働くなかで芽生えてきたのが「おれの人生、このままでいいのか……」という思いでした。配属された鹿児島の田舎であと5年ほど勤務する見込みだったこともあり、将来にあまり希望が持てなかったんです。新しい人生を手に入れるために退職し、大阪に出ることは、九州しか知らない自分にとってひとつの挑戦でした。
「一人前になる」と決めたからには
「手堅くて、土日休みがとれる仕事」を探していたところ、出会ったのが棚田建材。覚悟をしていなかったこともあり、入社後はいきなり洗礼を浴びました。ルーチンワーク的で楽だった前職の接客業務に比べて、毎日新しい課題が降ってくるような当社の仕事は桁違いに大変でした。いかに、今までの自分が甘かったかを痛感させられましたね。
それでも「どの職についても一人前になる」と心に決めて転職した以上、投げ出すつもりはありませんでした。何度も壁にぶち当たりながらも、必死に食らいつくこと1年。仕事のやりがいやおもしろさを感じられるようになったのは、2年目に入った頃でしょうか。職人さんや現場監督さんとどう関係を作ればいいか、会社に利益を残すためにどう動けばいいか。その答えが少し見えてきたことがよい結果に結びつくようになったんです。
責任があるぶん、鍛えられる
数字を扱う(予算の範囲内で収まるように原価管理を行う)施工管理の仕事は、裁量が大きいぶん責任も大きい。「絶対に失敗できない」というプレッシャーにさらされるので、人間として鍛えられている感覚はありますね。ただそう捉えられるのも、上司のサポートがあってこそ。仕事に追われて余裕をなくしているときにさりげなく声をかけてくたり、アドバイスしてくれたりするのでとても助かっています。
一生モノの技術をつかむ
現場監督さんなどから「こんなキツい業界によう入ったな」と言われることもありますが、一度身につければ一生モノの技術になると思うので、前向きに取り組んでいきたいですね。もしあのまま鹿児島の田舎で過ごしていたら絶対に味わえなかった経験ができている、という意味でも、大阪に出てきてこの仕事を選んでよかったと思っています。