マンションや団地の大規模改修工事を通してお住まいの皆様と関わる中で、「可能な限り、全てのご要望にお応えしたい」という姿勢を大切にしています。

つい先日のことです。あるマンションの1階・階段前にくぼみがあり、雨が降るたびに水がたまってしまう場所がありました。そのすぐ目の前に玄関がある部屋にお住まいのAさんは、以前から「直してほしい」と相談されていたそうです。しかし、他の改修事項との兼ね合いもあり、なかなか対応ができない状況が続いていました。

今回の大規模改修では、その部分に溝を設け、水がたまらないようにする工事を行いました。当初の計画には含まれていませんでしたが、管理組合様と協議を重ね、工事全体の予算を調整することで追加対応が可能となりました。工事後、Aさんから「私の意見を取り入れていただき、ありがとうございます」と感謝のお言葉をいただいたときは、心からうれしく感じました。

お住まいの皆様のご要望を毎回すべて実現できるわけではありません。予算や建物の老朽化度合い、緊急性、影響範囲など、さまざまな条件を踏まえて判断する必要があります。「大規模改修」といっても、建物を壊してゼロから建て直すわけではないため、基礎から手を加えるような工事については、やむを得ずお断りする場合もあります。それでも、こうした制約の中で最善の方法を模索し、お住まいの皆様にとっての最大幸福を実現するご提案を行うこと。それこそが、私の目指す姿です。

以前は施工技術職として現場作業に対応していた私にとって、現場管理者として住人の方々と直接コミュニケーションをとれる今の仕事はよりやりがいを感じられます。窓口となっている方以外の住人さまともできるだけコミュニケーションをとって、できることはないか考えるようにしています。

そうした積み重ねを経て工事が終わった後、「きれいになったね」「ありがとう」といった言葉をいただけると、また次も頑張ろうという気持ちが自然と湧いてきます。

棚田建材H